葉物の栽培方法

前回の記事で、葉物収穫を書いたら、複数の方より栽培方法の質問があったので少し書いてみます

軟弱系の葉物の前作は、緑肥としてえん麦を栽培
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その後、緑肥を鋤き込み、太陽熱除草、
播種後は防虫ネット

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えん麦-太陽熱-防虫ネットの三段回仕様で完全防備と、農園では呼んでます

ただ、この完全防備でも、まだ暑さの残るこの時期、軟弱系葉物の路地、無農薬での栽培は非常に難易度が高いです。9月の雨が多いと、病気の害がでたり、隙間が有れば虫は入ってくるし、アブラムシが入って出荷できずと言うことも。基本的に軟弱野菜は、出来ればラッキーという感覚で何度も捨て蒔きしてます。

ここからは、強敵ダイコンサルハムシについて

無農薬の軟弱野菜の栽培で難しくしてる一番の要因は、ダイコンサルハムシ。
農薬に弱い虫なので、慣行栽培では問題になることが少ないですが、無農薬栽培だと秋冬作の難易度を上げる原因となる虫です。
発生すると、数の増え方が爆発的なので、植えてるもの、これから植える物、全て食い尽くしてしまいます。
天敵もほぼいなさそうなので、気温が下がるまでは被害が減りません。
産卵数1200、成虫の寿命が500日、幼虫も成虫も葉を食べる、産卵から成虫までのサイクルが一ヶ月程度
無農薬栽培をする農家にとって強敵です
ダイコンサルハムシが出なければ、病気や他の害虫は、有機栽培でもある程度の対策は確立されてきてるので、グッと難易度が下がります。
他の害虫と呼ばれてる虫には、畑のあいてるところにクローバーを植えて、最強捕食昆虫のゴミムシを増やしたりして、対策をしてるんですが、ダイコンサルハムシはだけはなんともなりません。

強敵すぎて、逃げの一手で農園は対応してます。

「増やさいない。増えたら軟弱野菜の作付を2年空ける」

できるだけ増やさないように圃場を管理します。もし発生したら畝ごとバーナーで焼きます。収穫中の畝を潰してでも、できるだけ個体数を減らすように管理します。それでも無理な場合は、アブラナ科系以外の野菜の作付けに切り替えて、2年以上空けるようにしてます。

農家仲間や専門家に聞いたりしてるのですが、このダイコンサルハムシ、効果的な対策というのがなかなか無く、非常に強敵です。もし何か効果的な方法あればぜひとも情報を教えてほしいです。