鴨鍋

dsc00211

寒くなってきたので、鍋の季節です。
農家として、ぜひとも習得したい技術に鳥の解体というのがあります。
庭先でニワトリを飼って、卵を産まなくなったら、絞めて食べるという、昔ながらの農家の営みです
自給力向上の為にもいつか経験しなくてはと思ってました。

 

なかなか機会がありませんでしたが、今年はアヒルを頂いたた事もあり、本日鴨鍋会を行いました
今回始めてということもあり、プロの猟師さんに締め方、捌き方を教えて頂きました

絞めて、羽をむしったあと。
羽をむしるのに結構時間がかかります

kimg0045

始めて鶏の解体、かなり難しいです。
包丁の入れる場所が、鳥の体を熟知してないと全く判りません。

猟師さんに教えてもらいながらなんとか解体完了

kimg0047

畑から採ってきた、無農薬の野菜で鴨鍋をしました
鴨肉は独特の匂いが有るのですが、絞めたてだからか、その匂いが独特の美味しさとなって、鴨肉を堪能しました。こんなに美味しいものだったのかと、これまで食べてた鴨肉との違いに驚きです。

食べながら話してたのですが
放し飼いのアヒルを、絞めて直ぐに、無農薬野菜で鍋、なんとも贅沢だなと
普通の人は食べたいと思ってもできないし、料理屋で食べると幾ら取られるだろうか?

有機農家という生き方をしてるから経験できる最高の贅沢な時間だなと。
ごちそうさまでした

と書けば良い話なんだけど、
美味しいものを食べる裏側には、
食べるために「殺す」という事があります

鴨鍋を今日する決めてから、なんだか落ち着かない日々でした
特にベジタリアンでも無いので、普通に肉を食べます。
屠殺と言う行為にも特に嫌悪感は無く、売られてる肉は誰かが殺した物だということも理解してるつもりです。
ただ、自分で殺すとなると、なんとも言えない感情が湧いてきます。
締める決めてから、ずっとモヤモヤと、締めた後もやっぱりモヤモヤです
頭で理解したところで、たぶんこの気持ちは晴れることは無いんだろうと思います

アヒルも残ってるし、今後ニワトリも飼うだろうし、これからも食べるために絞めます
殺すことが好きではないけど、食べる為に殺します

命の繋がりがあって今日も生きてます。